ビール醸造会社大手デンマークのカールスバーグは9月28日、環境配慮型ビンの新モデル「グリーン・ファイバー・ボトル」を発表した。グリーン・ファイバー・ボトルは、木繊維を素材とし投棄されたとしても自然環境下で無害物質への生分解が可能。さらに、素材である木材は、植林と収穫の量を同じ割合とし持続可能な方法を営んでいる林業事業者からのみ調達される。
同社は、2014年に「カールスバーグ・サーキュラー・コミュニティ」というプロジェクトを発足させ、カールスバーググループだけでなく選定したパートナー企業とともに、廃棄物ゼロとする「サーキュラー・エコノミー」型の新製品開発やマーケティング活動を行っている。このプロジェクトでは、サーキュラーエコノミー分野のコンサルティング企業であるCradle-to-Cradle社のモデルを用いており、すでにパートナー企業として8社を選定、2017年までにはこのパートナー企業の数を17社にまで増やす計画だ。
今回発表したグリーン・ファイバー・ボトルは、「カールスバーグ・サーキュラー・コミュニティ」プロジェクトの一環で、デンマークの容器製造会社EcoXpacがパートナー企業として加わっていた。この新ボトル開発には他に、イノベーション・ファンド・デンマークとデンマーク工科大学からも協力を得ている。新ボトルのプロトタイプ第1号は、カールスバーグ財団理事長のFlemming Besenbacher教授が2015年1月のダボス会議(世界経済フォーラム)の場で発表していた。2018年には新ボトルの試験的な市場導入が開始される予定だ。
【参照ページ】Carlsberg unveils new Green Fiber Bottle design
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