Sustainable Japan QUICK ESG研究所

【アメリカ】オバマ前大統領、任期終了3日前に「緑の気候基金」へ5億ドル拠出 2017/01/25 最新ニュース

obama

 米国のオバマ前大統領は任期終了3日前の1月17日、パリ協定の実現を後押しする目的の気候変動対策ファンド「グリーン・クライメイト・ファンド(緑の気候基金)」に2回目となる5億米ドルの拠出を実施した。今回の拠出は、約10万人の市民と国際環境NGO350.orgやフレンズ・オブ・アース等がオバマ政権に提出していた嘆願書を受けたもので、1回目と同様に国会の承認は必要とされず、オバマ氏の裁量で決定された。

 「グリーン・クライメイト・ファンド」は、2010年の気候変動枠組条約カンクン会議(COP16)で合意され、2011年に設立された基金。先進国が、発展途上国の温室効果ガス排出量の削減や気候変動に脆弱な国や地域を支援する仕組みの1つとして位置づけられた。当初は具体的な拠出金額目標などが決められていなかったが、2015年の気候変動枠組条約パリ会議(COP21)の場で、目標額を103億米ドルとすることが決まった。米国は約3分の1に当たる30億米ドルの拠出を表明していた。

 しかし米国はその後、5億米ドルをファンドに送金しただけで、約束が果たせないままオバマ氏の任期終了が迫っていた。今回オバマ前大統領が退任直前に5億米ドルを追加拠出したことで、合計10億米ドルとなったが、約束した金額にはまだ20億米ドル不足している。しかし、現トランプ大統領はパリ協定からの離脱や化石燃料への回帰を示唆しており、オバマ前大統領の任期終了直前の追加拠出は、関連団体は「勝利」と受け止めている。

 1月20日にトランプ大統領が就任した後、ホワイトハウス(大統領府)のホームページから気候変動関連のページは全て削除された。今回の5億米ドル追加拠出に関するプレスリリースも当時は国務省(外務省に相当)に掲載されていたが、現在は削除されてしまっている。

【機関サイト】Green Climate Fund
【参考ページ】Barack Obama transfers $500m to Green Climate Fund in attempt to protect Paris deal
【参考ページ】Petition calls for Barack Obama to fulfill Green Climate Fund pledge
【参考ページ】Cancún climate agreements at a glance

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

Facebookコメント (0)

ページ上部へ戻る