富国生命保険は5月15日、アフリカ開発銀行(AfDB)が発行する「インテグレート・アフリカ」をテーマとする豪ドル建てソーシャルボンドに約40億円投資した。
AfDBは2013年4月、今後の投資注力分野として、5つの優先分野「ライトアップ(電化)」「フィード(食糧増産)」「インダストリアライズ(工業化)」「インテグレート(地域統合)」「インプルーブ・クオリティ・オブ・ライフ(人々の生活の質の向上)」を設定。同5分野は「High 5s」と呼ばれている。今回の債券は、このうちインテグレート・アフリカを使途とした初の債券発行で、域内貿易振興案件に投資される。
発行額は6,000万豪ドル(約49.2億円)で、その全額を富国生命保険が購入した。年限10年、利率3.21%。アレンジャーはシティグループ証券。格付はムーディーズ:Aaa、スタンダード&プアーズ:AAA、フィッチ:AAA。世界ンドオピニオンは、Sustainalyticsが国際資本市場協会(ICMA)のソーシャルボンド原則(SBP)を用い適格性を確認した。
AfDBが発行するソーシャルボンドは、日本の生命保険会社が大口の投資家となっている。AfDBは2016年12月、「インプルーブ・クオリティ・オブ・ライフ(人々の生活の質の向上)」を対象としたソーシャルボンドを1億米ドル(約100億円)発行したが、こちらは日本生命保険が全額購入した。また2017年5月に、「ライトアップ」を対象としたソーシャルボンドを7億3,300万スウェーデンクローネ(約100億円)発行したが、その際は第一生命保険が全額購入した。
【参照ページ】債券投資を通じた社会貢献事業支援 アフリカ開発銀行の「インテグレート・アフリカ・ボンド」の購入
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