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【EU】欧州投資銀行の自然資本金融ファシリティ、新たに4億ユーロの資金を自然資本分野に投融資

 欧州投資銀行(EIB)は5月28日、同行と欧州委員会による自然資本分野への資金動員制度「自然資本金融ファシリティ(NCFF)」で、新たに4億ユーロ(約510億円)のイニシアチブを設定した。環境インフラの強化、生物多様性保護、気候変動適応等の分野に投融資する。NCFFは3年前に設定され、すでに12カ国で初期のパイロットプロジェクトを展開している。

 NEFFの資金提供は、EIBによる融資と出資参加と同時に約4倍までの民間金融機関等による資金動員を目指し、レバレッジを働かせる手法で運営されている。NEFFの資金源は、EIBの資金と欧州委員会の「LIFE Programme」による5,000万ユーロの保証と1,000万ユーロの技術支援予算の合計1億2,500万ユーロ。2021年までに外部資金を含め4億ユーロを資金動員することを目指している。

 今回の発表では、クロアチアでの生物多様性保護プロジェクトに1,500万ユーロと、アイルランドの持続可能な林業イニシアチブに1,250万ユーロが決まった。クロアチアではクロアチア復興開発銀行(HBOR)が共同で投融資を行い、生物多様性、環境インフラ改善、気候変動対応の分野が対象となる。これにより、農林業や観光業が直接的な便益を受ける。アイルランドでは、Continuous cover forestry(非皆伐林業)を対象とし、同分野に取り組むSLM Silva Fundが共同で投融資を行う。

 加えて今回、生態系回復に取り組むRewilding Europe Capital(REC)と連携し、30のプロジェクトを支援することも決定した。対象分野は、洪水防止、雨水リサイクル、森林保護、水汚染や土壌汚染の削減、生物多様性オフセット、エコツーリズムで、民間資金だけでは難しい分野を中心に財務支援を行う。

【参照ページ】Successful roll-out of EUR 400m natural capital initiative supporting conservation across Europe
【機関サイト】NCFF

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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