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【韓国】韓国水力原子力、猛暑のため今夏原発2基急遽再稼働。長期的には脱原発推進

 韓国電力公社の原子力・水力発電子会社「韓国水力原子力(KHNP)」は7月23日、猛暑による電力需要増加に対応するため、現在稼働停止中の原子力発電所ハンビッ3号機とハヌル2号機を8月12日に再稼働させることを決定した。両機は今年5月2週目から保守作業のため停止していた。

 今回同時に、8月18日と8月29日に保守作業に入る予定だったハンビッ1号機とハンウルの1号機の作業入りを延期。また7月24日にはハンウル4号機が保守作業を終えて再稼働する。これにより、8月の中旬に5GWの発電設備容量を増強できるとしている。韓国政府は、この時期に最大88.3GWの需要が生まれると見立てている。

 韓国には現在、24機の原子力発電所(合計22.5GW)があり、16基が稼働している。原子力発電所が占める発電割合は約3分の1。韓国産業通商資源部は2017年10月、2038年までに既存の原子力発電所の廃炉を実施し14機にまで縮小されることを決定した。そのため、新設計画中8機のうち、新ハンウル3号機、新ハンウル4号機、天池1号機、天池2号機並びに他2機の合計6機建設計画を廃止。一方、新古里5号機、新古里6号機については建設の最終ゴーサインを出した。同時に、現在保守作業で稼働停止中の蔚山1号機を廃炉することを決定。同原発は当初2012年に廃炉期限が設定されており、同年に2022年まで延長されていたが、今回期限前の前倒し廃炉となる。

 韓国水力原子力は7月11日、社名から「原子力」の文字を削除し、事業ミッションからも原子力発電を外すことを内部検討していることを明らかにした。最終決定は今後慎重に判断する。文在寅大統領は、2080年までに原子力発電所をゼロにする考えを表明している。

【参照ページ】한국수력원자력, 안정적인 여름철 전력공급 위한 총력대응

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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