世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)は8月13日、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局が展開する「Climate Neutral Now」イニシアチブに署名した。
Climate Neutral Nowは、2015年に開始。署名するには、二酸化炭素排出量の測定、可能な限りの排出量削減、排出量を国連の認証排出削減量(CER)でオフセットの3点が要求される。企業、機関、イベント主催者等が署名できる。現在、マイクロソフト、アディダス、フィリップス、AVIVA、BNPパリバ、マークス&スペンサー、SAP、国際サッカー連盟(FIFA)、ソニー等が参加している。
旅行・観光業は、世界のGDPの10%以上を占め、業界人口は3億1,300万人。気候変動において重要な役割を果たしており、WTTCは現在、2035年までに世界の旅行・観光からの二酸化炭素排出量を50%削減する目標を掲げている。そのため優秀企業を表彰する「Tourism For Tomorrow賞」を実施。環境技術や環境ポリシー、具体的な気候変動戦略を立てることを促している。
WTTCは、気候変動対応のためのに10の取組分野を定めている。10分野は、「持続可能なかたちで調達された食品の提供」「再生可能エネルギー利用」「サステナビリティ・ダッシュボード(測定管理システム)の活用」「技術向上」「水消費量と廃棄物量の削減」「電気自動車や代替燃料の活用」「大企業によるオフセット実施」「交通手段としての自転車オプションの活用」「持続可能な原材料と低インパクト設計の建物建築」「地域環境保護と生物多様性強化」。
【参照ページ】World Travel & Tourism Industry Pledges Climate Neutrality
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