パーム油世界大手シンガポールのウィルマー・インターナショナルは12月10日、蘭環境NGOのAidenvironmentと合同で、パーム油サプライヤーへの新たなモニタリング及びエンゲージメント・プログラムに関する共同声明を発表した。ウィルマー・インターナショナルの掲げるNDPE(森林破壊ゼロ、泥炭地ゼロ、搾取ゼロ)方針の実効性を強化する。
【参考】【シンガポール】パーム油ウィルマー、森林伐採の疑いのあるサプライヤーGamaからの調達中止(2018年6月30日)
ウィルマー・インターナショナルは、調達元のサプライヤーやパーム油生産農家が森林破壊を引き起こしているとの批判を受け、NDPEを掲げてきた。しかしそれでも環境NGOから方針の実効性に疑問を呈されてきていたため、今回サプライヤーのモニタリング及びエンゲージメントでNGOのAidenvironmentと提携することにした。今回発表のプログラムでは、Aidenvironmentが展開する「Supplier Group Compliance Programme」の下で、ウィルマー・インターナショナルのサプライヤー・マッピング・データベースを構築。ウィルマーはその活動を支援し、サプライヤーのモニタリングを強化する。
また同プログラムでは、すでに苦情が報告されているサプライヤーに対しては、破壊したものと同等の復興計画の提出を要求する。復興計画には、森林や裸地、泥炭地の保護や回復や地域社会の社会林業権の保護等を盛り込まなければいけない。苦情状況に関する情報や復興計画に関する情報もサプライヤー・マッピング・データベースに入力される。
【参照ページ】Wilmar Leads Palm Oil Industry to be Deforestation-Free
【共同声明】CREATING A DEFORESTATION-FREE PALM OIL SUPPLY CHAIN
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