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【ブラジル】ヴァーレ所有ダム決壊、死者100人超。当局は105億円の罰金や3500億円の資産凍結

 資源採掘世界大手ブラジルのヴァーレが所有していた「ブルマジーニョ尾鉱ダム」が1月25日、決壊した。泥水が周辺の村を飲み込み、1週間後1月31日時点で死者110人、行方不明者は238人となった。ヴァーレの株価は1月28日、約25%下落し、時価総額が約710億レアル(約2兆円)下がった。ヴァーレに5.59%出資している三井物産は2月1日、2018年度の通期純利益予想を4,500億円から4,400億円に100億円下方修正した。

 同ダムは、ブラジルのミナスジェライス州ブルマジーニョに位置し、採掘した鉄鉱石の尾鉱(選鉱過程で廃棄された低品位の鉱物)が貯められていた。ミナスジェライス州当局は、殺人と文書偽造、環境破壊の疑いで逮捕状と5件と捜査令状7件を発行。1月29日までに、ヴァーレの職員3人と請負業者2人が逮捕された。ブラジル環境・再生可能天然資源院等は1月26日、ヴァーレに対し3億5,000万レアル(約105億円)の罰金を科した。また、検察当局は、ヴァーレを刑事事件で起訴し、役員の個人責任を追及する検討も始めている。

 民事では、地元裁判所等は1月28日までに、ヴァーレの賠償金や遺族慰謝料を確保するため、ヴァーレに対し4件の資産凍結命令を発布。凍結された資産の総額は118億レアル(約3,530億円)で、2018年9月時点のヴァーレの手元資金の5割弱にもなる。ヴァーレは1月28日、配当支払を停止すると発表した。

 ヴァーレは2015年にも、同じミナスジェライス州の「ベント・ロドリゲス尾鉱ダム」を決壊させ、19人が死亡した。

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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