
東南アジアのタクシー配車アプリ大手シンガポールGrabは3月7日、ダイバーシティ&インクルージョンや、ヒューマントラフィッキング撲滅に向けたアクションを発表した。Grabは2012年にマレーシアで創業し、2014年から本社をシンガポールに移した。東南アジアでは、スタートアップ企業でも、ダイバーシティ&インクルージョンやヒューマントラフィッキングへの関心が高いことが伺える。
Grabは、創業以来、タクシードライバーという雇用を生み出してきた成果とともに、タクシードライバーが男性に偏っていることを課題視。今回の発表では、女性に対する経済機会の創造しにいく。具体的には、国際金融公社(IFC)のイニシアチブ「Digital2Equal」に参加。女性の就労や起業を支援するIT企業の中に加わり、女性が働きやすい環境を整備する。
また、走行事故を低減し、ドライバーと乗客走行の安全性も高める。同社は2018年10月、安全性を高める取り組み「Safer Everyday Tech Roadmap」を発表。走行安全性基準を自主的に設定した。実際に、シンガポール政府が発表しているタクシー業界の平均事故件数に比べ、同社が事業運営する8カ国の件数は30%少なく、交通違反件数は45%少なかった。
加えて、対策スケールを拡大するためのパートナーシップでは、性暴力撲滅を目指し国連ウィメン(UN Women)や、インドネシアの女性に対する暴力に関する国家委員会等と業界ガイドライン作成で協働。また、タクシーは現代奴隷を空港から移送するのに使われやすいことを勘案し、現代奴隷の発見と報告に関する研修をドライバーや顧客対応部門の社員に対し実施し、ヒューマントラフィッキングNGOのLiberty Sharedともパートナーシップを組んでいる。
【参照ページ】Celebrating a Safer Everyday for Women (and Men!)
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