日本取引所グループは6月3日、同社が加盟している国連持続可能な証券取引所(SSE)イニシアチブが作成した「ESG情報の報告に関する企業向けモデルガイダンス」の日本語訳を公表した。
日本取引所グループは、2017年12月にSSEイニシアチブに加盟。2018年7月に、サステナビリティ推進本部を設置した。SSEイニシアチブに加盟している証券取引所は世界で約80で、ロンドン証券取引所やニューヨーク証券取引所、ナスダックは2012年の設立初期から加盟しており、日本取引所グループの加盟は、先進国の中で最も後発だった。
【参考】【日本】日本取引所グループ、持続可能な証券取引所(SSE)イニシアチブへの加盟決定(2017年12月2日)
【参考】【国際】国連持続可能な証券取引所(SSE)イニシアチブ、2018年進捗レポート発表。加盟78ヶ所に(2018年10月26日)
SSEイニシアチブに加盟している取引所では、上場企業に対するESG情報開示ルールを整備するところや、上場基準にESG基準を導入するところが増えてきている。今回、日本取引所グループが公表したのは、あくまでSSEイニシアチブの「モデルガイダンス」の日本語訳という位置づけ。同社としてのESG情報開示ガイダンスを正式に出したわけではない。今後、日本取引所グループが運営する東京証券取引所等で正式に自身のESG情報開示ガイダンスを発行するか。世界からの関心が集まっている。
【参照ページ】Sustainable Stock Exchanges (SSE) Initiatives 「ESG情報の報告に関する企業向けモデルガイダンス」(日本語版) の公表について
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