欧州委員会は7月24日、マネーロンダリング及びテロ資金供与への対策に関し、EU及び加盟国の当局の活動を支えるため4つの報告書を採択した。ユンカーEU政権時代に導入した第4次マネーロンダリング指令及び第5次マネーロンダリング指令を真摯に導入することが重要としつつ、今後に向けた課題も示した。
今回発表した4つのレポートは、国際的リスクアセスメント報告書、金融セクターでの高リスク国リスクアセスメント報告書という現状分析をまとめた2つのレポートと、金融インテリジェンス部門(FIU)と中央銀行口座間決済での課題をまとめた2つの報告書。課題については、マネーロンダリング対策で求められる対策が不十分な銀行が多いことや、規制当局において当局間の連携が採れていない傾向にあることを問題視した。
金融インテリジェンス部門については、重要な情報へのアクセス、FIU間の情報共有、ITツール、EUのFIUプラットフォームについての視界の不備の4つの分野で課題があるとした。
【参照ページ】Fight against money laundering and terrorist financing: Commission assesses risks and calls for better implementation of the rules
【参照ページ】Commission assesses risks and implementation shortcomings in fight against money laundering and terrorist financing: Questions and Answers
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら