飲料世界大手デンマークのカールスバーグは10月11日、C40世界市長サミットの場で、紙製ビールボトル「グリーンファイバーボトル」の試作品を発表した。100%植物由来の素材で、リサイクル可能だという。同社は、同業他社に対しても、紙製容器の開発に参加するよう呼びかけた。
同社は、2017年6月にサステナビリティ・プログラム「Together Towards ZERO」を立ち上げ、2030年までに同社のビール工場での二酸化炭素排出量をネットでゼロにし、バリューチェーン全体の二酸化炭素排出量も30%削減する目標を掲げている。
今回カールスバーグが発表した試作品は2種類。双方とも内側にビールの品質を保つためのフィルム層があり、一つは再生プラスチック製の薄膜ペット(PET)ポリマーフィルム。もう一つは100%植物由来の薄膜ポリエチレンフラノエート(PEF)ポリマーフィルムが貼られている。最終的には、ポリマーを使用しない真の100%植物由来ボトルの実現を目指している。
今回発表した紙製ボトル製作のプロジェクトは、2015年に開始。包装容器のジョイントベンチャーであるEcoXpac、包装容器メーカーBillerudKorsnäs、デンマーク工科大学も研究に参画。デンマーク・イノベーション基金も資金助成している。
【参照ページ】Carlsberg issues latest Green Fibre Bottle update
【画像】Carlsburg
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら