欧州委員会は2月17日、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOと面会。ザッカーバーグCEOは、欧州委員会が導入を進めるオンライン・コンテンツ規制についての提言を行ったが、欧州委員会側は却下。違法コンテンツを撲滅するための努力がSNS企業には足りないと断じた。
フェイスブックは、今回の面会を前に、オンライン・コンテンツ規制のあり方に関する提言をまとめた白書を発表。その中で、オンラインでの表現の自由、プライバシー、安全性を担保しつつ規制するためには、SNS企業に方針や検知プロセスの説明責任を求めることが最適と提案。また政府は、国連自由権規約19条で保護されている表現の自由を尊重すべきと訴えた。また、規制をする上では、地域毎ではなくグローバルでの規制を実現すべきであり、規制の内容については現実的な検知テクノロジーの限界や、違法性コンテンツの影響リスク度合い等を考慮すべきとし、慎重な対応を求めていた。
欧州委員会は今後、フェイスブックが導入している検知アルゴリズムの分析を進める考え。また、別途ドイツでは、ヘイトスピーチのコンテンツを削除するだけでなく、連邦刑事庁(BKA)に通報することをSNS企業に義務化する法案が閣議決定されており、今後、連邦議会での審議が始まる。同法案では、対象コンテンツとして、テロ攻撃、犯罪組織やテロ組織の結成、人種扇動、児童ポルノ等を指定している。
【白書】Charting a Way Forward on Online Content Regulation
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