飲料世界大手米ペプシコは2月20日、サプライチェーンでの包括的なパーム油ポリシーを発表した。同社の全てのパーム油調達元企業に対し、同社のサプライヤー行動規範を遵守するよう求めた。
今回のポリシーは、「森林破壊ゼロ、泥炭地ゼロ、搾取ゼロ(NDPE)」を全面に掲げた。森林破壊ゼロでは、高炭素貯留アプローチが定義する高炭素貯留(HCS)森林、HCV Resource Networkが定義する保全価値の高い(HCV)地域でのパーム油生産を禁止する。泥炭地ゼロでは、地中深度にかかわらず有機物含有率が65%を超える土壌と定義される泥炭地でのパーム油生産を禁止する。またRSPOガイドラインに基づきベストプラクティスと判断される栽培方法の遵守を求める。加えて、RSPOが規定する「焼き畑農法」も禁止する。例外措置もあるが、例外の適用は極めて限定されると言及した。
搾取ゼロでは、国連ビジネスと人権に関する指導原則(UNGP)、国際人権規約、国際労働機関(ILO)の労働の基本原則と権利に関する宣言を遵守するよう求めた。また、先住民の権利である「自由意思による、事前の、十分な情報に基づく同意(FPIC)」の保護も要求した。
【参照ページ】Global Policy on Sustainable Palm Oil
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