IT世界大手米アマゾンは3月17日、新型コロナウイルス・パンデミックに対応するため、米国と欧州での同社配送センターに対し、4月5日まで医薬品や消費財の在庫を優先的に確保するよう通知した。英紙ロイターが3月7日、報じた。
アマゾンが配送センターに通知した文書によると、今後、Eコマースの需要が急増し、医薬品や消費財が在庫切れになることが予想されるため、先回りして在庫を確保し、購入者に素早く届けるため、優先的に倉庫の棚を確保するという。アマゾンは、2日以内の配送を保証していた商品についても、すでに配送に遅れが出ている。
今回優先扱いする商品には、医薬品、ベビー商品、バス用品、洗剤・消毒グッズ、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、ペット商品、食料品、書籍等。通常とはEコマースでの需要が変わることに対応する。
今回の通知は、アマゾン自身の販売分だけでなく、第三者販売者の在庫管理・配送サービス分にも適用した。そのため、すでに一部の販売者は、在庫をAmazonに納品できない状態が発生している。「Amazon」サイトでは、第三者販売者が出品広告料を払うと、サイト内で優先表示されるサービスがあり、在庫納品を拒否された販売者からは広告出費を抑える動きも出ている。しかしアマゾンとしては、消費者需要の高い在庫管理を優先する考え。
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