欧州保険・企業年金監督局(EIOPA)は4月17日、新型コロナウイルス・パンデミックに対する企業年金基金の対応を注視する姿勢を示した。企業年金基金の加入者に与える影響の最小化と、企業年金基金のアクションが実体経済や金融システムに与える悪循環の双方を考慮するため、EU加盟国の当局に対応原則を提示した。
今回の原則では、確定給付型企業年金のポートフォリオに与えるインパクトに注意するとともに、年金加入者の長期利益保護と、実体経済と幅広い金融システムに与える短期的な悪循環を避けるよう提言。年金加入者保護のための短期的な株式売却や債券売却が、回り回って企業年金加入者の雇用主に与える大きなダメージとなることを考慮するよう促した。
また年金加入者への保護のため、年金の適時給付等の基本サービスの維持とともに、年金加入者の年金保険料支払では滞納も認めるよう提言。必要書類提出の期限等も延長するよう要請した。
【参照ページ】Statement on principles to mitigate the impact of Coronavirus/COVID-19 on the occupational pensions sector
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら