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【国際】再エネ化で金属・レアメタル需要が2050年までに大幅増。世界銀行が予測レポート発表

 世界銀行は5月11日、気候変動対策のために火力発電から再生可能エネルギーへのシフトが予想される中、2050年までの金属及びレアメタルの需要を予測したレポートを発表した。気温上昇を抑えようとするほど、金属とレアメタルの需要は高まると試算した。

 世界銀行はまず、再生可能エネルギーの導入量が、金属・レアメタル需要に与える影響を分析した。気温上昇を2℃未満に抑えるためには、風力発電、太陽光発電、地熱発電、蓄電の導入量が増加。その結果、各資源についてのリサイクル率も考慮した上で、2050年までに30億tを超える金属と鉱物が必要となると予測した。

 再生可能エネルギー発電で利用される鉱物は、用途の幅が異なる。アルミニウムは、発電および蓄電技術の双方に広く活用され、低炭素社会が実現すると大幅に需要が増加。2050年までに約1億300万tのアルミニウムが必要になる予測した。

 同様に、幅広い用途で使われる銅とモリブデン、ニッケルの需要も増加。同レポートでは、アルミニウム、銅、モリブデンの3種を、カーボンニュートラル化に向け「決定的な鉱物資源」と見ている。

 一方、蓄電で使われるリチウムやコバルト、グラファイトでも、将来的な需要が現在より大幅に拡大する模様。需要を満たすには、生産を488%増加される必要がある。

 また、ネオジムや銀は、限られた用途でしか活用されないため、需要が急増することはないが、ネオジムは洋上風力発電においては重要な鉱物となる。

 世界銀行は、金属・レアメタルの需要が増加することは、ギニア、マダガスカル、ペルー、ザンビア等の発展途上国原産国に利益をもたらすことから好意的に捉えている。しかし、気候変動や社会的立場の弱い人々に配慮した採掘方法を行わない場合、2020年から2050年の間に二酸化炭素排出量、水消費量、森林破壊、廃棄物量を増加させるとし、リスクと課題の管理の重要性を強調した。

【参照ページ】The new kids on the block: redefining “critical” minerals essential for a clean energy future

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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