東京ガスは5月27日、洋上風力発電向けの浮体基礎システムであるウインドフロート技術開発の米スタートアップ、プリンシプル・パワーに20億円超出資したと発表した。同社の主要株主の1社となった。
同社のウインドフロート技術は、洋上での安定性に優れ、今後、世界各地での浮体式洋上風力プロジェクトへの採用・普及が期待されている。すでに欧州では、ポルトガル沖での実証試験(2MW)に採用され、5年間の運転実績がある。さらに、同沖にて商用として設備容量8.5MWを3基建設中。
プリンシプル・パワーには他に、レプソル、EDPグループ、ASM Industries、Aker Solutions等が出資。EUやロイヤル・ダッチ・シェルとのパートナーシップを締結している。
東京ガスは2019年11月、2050年頃に二酸化炭素ネット排出量ゼロ「カーボンニュートラル」にするビジョン「Compass 2030」を発表している。日本では今後、水深の深い場所でも設置可能な浮体式洋上風力発電のポテンシャルが大きいと見込まれており、将来的な導入拡大が期待されるという。同社は、プリンシプル・パワーの技術を活用し、国内外の海域において浮体式洋上風力開発を推進していくとした。
【参考】【日本】東京ガス、2050年までのカーボンニュートラル・ビジョン発表。CNメタンやCCUS、オフセット等(2019年11月30日)
【参照ページ】米国プリンシプル・パワー社への出資について
【画像】東京ガス
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら