IT世界大手米フェイスブックは6月18日、米国内のアフリカ系米国人経営の企業や機関に対し、追加で2億米ドル(約210億円)の支援を行うと発表した。フェイスブックアプリ上にアフリカ系米国人の声を募る「Lift Black Voices」も用意し、ダイバーシティ&インクルージョンを推進する。同社は、サプライヤー・ダイバーシティのために11億米ドル(約1,175億円)の資金拠出を表明しており、今回の2億米ドル支援もその一環。
同社は、新型コロナウイルス・パンデミックの早期より、小規模企業との対話を実施。助成プログラムを通じ、アフリカ系米国人経営の企業向けに4,000万米ドル(約43億円)の支援を実施してきた。
今回の発表では、アフリカ系米国人ライターへ2500万米ドル(約27億円)分を発注。さらにアフリカ系米国人経営の小規模企業及びアフリカ系米国人コミュニティ支援NGOに、総額7,500万米ドル(約80億円)の現金もしくは広告掲載クーポンを提供する。また来年以降、毎年1億米ドル(約107億円)以上をアフリカ系米国人サプライヤーに割り当てる。
また今後3年間、デジタルスキル等の獲得のための無料トレーニングを行うプログラム「Elevate」を通じ、アフリカ系米国人参加者、ヒスパニック系米国人コミュニティそれぞれに100万米ドル(約1.1億円)を拠出する。さらに、同社プログラム「Facebook Blueprint」を通じ、アフリカ系米国人学生10万人向けの奨学金も提供。デジタルスキルの資格獲得を支援する。米国の奴隷解放祝日「ジューンティーンス」には、人種平等推進NGOのEqual Justice Initiative、Thurgood Marshall College Fund、Innocence Projectの3団体に、合計500万ドル(約5.3億円)の寄付を行った。
その他にも、同社はダイバーシティ&インクルージョン推進アクションとして、2023年末までに従業員の50%をマイノリティ・コミュニティから採用し、アフリカ系とヒスパニック系従業員数を倍増させると発表した。今後5年間、アフリカ系を含む非白人の従業員数を30%増加させるとともに、女性リーダーの増加にも継続的に取り組む。
【参照ページ】Supporting Black and Diverse Communities
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