欧州委員会は9月22日、カカオ産業のサステナビリティ向上のため、マルチステークホルダー型のダイアログを行うイニシアチブを発足した。カカオの主要生産国であるガーナとコートジボワールから代表者を招くとともに、欧州議会、EU加盟国、チョコレート関連企業、NGOで構成する協議体を設け、具体的な勧告をまとめる。
同イニシアチブは、2020年10月から2021年7月まで活動。「チョコレート関連産業のサプライチェーン改善」「人権・森林破壊デューデリジェンスや森林破壊等に関する他の欧州委員会イニシアチブへのインプット」「EUとカカオ・コートジボワールの外交に対するインプット」「持続可能なカカオ生産を支援するための欧州委員会の制度設計へのインプット」の4つのテーマを設定し、各々の検討グループを立ち上げた。
今回のイニシアチブは、欧州グリーンディール戦略の一環で、森林破壊や児童労働に主眼を置いてる。またガーナとコートジボワールの両政府が2019年にカカオの最低価格を引き上げた動きとも呼応している。
【参考】【国際】ガーナとコートジボワール、カカオ最低価格を2600米ドルに設定。購入企業側も承諾(2019年6月17日)
【参照ページ】Commission launches initiative for more sustainable cocoa production
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