ガーナとコートジボワールのカカオ生産者団体は6月12日、ガーナで開催された関係者会合の中で、カカオ1t当たり2,600米ドル以上でなければ2020年度にカカオを販売しない意向を表明。購入企業側も受け入れる意思を示した。具体策は今後検討する。ガーナとコートジボワールの2ヶ国で、世界のカカオの60%以上を生産しており、カカオの国際価格に大きな影響を与える。
今回のケースは、これまで弱い立場に立たされていたカカオ生産者が一念発起して、購入企業側に安価での販売を拒絶する意思を示したことで、事態が動いた。カカオのフェアトレードでも、英フェアトレード・インターナショナルは2018年、仕入価格を2019年10月1日から2,400米ドル以上にすると表明。米フェアトレード認証機関フェアトレードUSAも6月11日、同様の方針を発表したばかりだった。今回は、2カ国のカカオはそれよりさらに高く設定される。
英フェアトレード・インターナショナルは、今回の決定を歓迎する声明を出した。
【参考】【アメリカ】フェアトレードUSA、カカオ最低価格を20%引き上げ。生産農家の脱貧困のため(2019年6月12日)
【参照ページ】Fairtrade welcomes new cocoa floor price in Côte d'Ivoire and Ghana as benefit for farmers
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