国際環境NGOマイティアースは11月13日、H.I.S.インターナショナルに対し、宮城県角田市で建設中の東南アジア産パーム油を燃焼するバイオマス火力発電所が、熱帯雨林を破壊していると批判し、不買運動への賛同を表明したと発表した。FoE Japan、プランテーション・ウォッチ、熱帯林行動ネットワーク(JATAN)が開始した抗議運動に、マイティーアースが加わる形となった。
【参考】【日本】FoE等、HISのパーム油バイオマス発電所事業の中止要請。森林破壊リスク懸念(2019年8月4日)
今回マイティアースは、独自の報告書を公表し、環境問題を憂慮する世界で旅行者数千人が、H.I.S.インターナショナルに対する不買運動へ賛同したとし、同社に対する市民運動は高まっていると伝えた。
同事案に対しては、2019年2月に環境NGOが同社社長とも面会し、パーム油を燃料とするバイオマス火力発電所の建設中止を訴えたが、聞き入れられず建設を断行。それにより、国際NGOの連合は、米国、欧州、オーストラリアの主要なH.I.S.支社に対し、発電所プロジェクトに関する懸念を再度表明する手紙を送付するとともに、同様の手紙を同社の主要な株主にも送付。今週には、複数のインターネット・サイトで、同社を批判するデジタル広告も展開されている。
同発電所は、同社の電力子会社H.I.S. SUPER電力が建設主体。2020年に試運転を開始し、設備容量は41.1MW。
【参照ページ】消費者は日本の旅行会社が森林破壊を推進することに抗議します
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