野村證券と英FTSEは2月4日、気候変動テーマのESG国債インデックス「FTSE野村気候リスク調整CaRD世界国債インデックス(FTSE Nomura Climate CaRD WGBI)」シリーズを新たにリリースした。通貨は円建て。債券市場の中でも市場規模の大きい国債でのESGインデックスとして投入した。
同インデックスは、世界の国債(現在22カ国)の時価総額加重インデックスであるWGBI(世界国債インデックス)から気候変動リスクを考慮した派生インデックス「FTSE Climate Risk-Adjusted WGBI」をベンチマークとし、キャリー・ロールダウンの合計が最大となる満期セクターを選択するもの。デュレーションと時価総額加重はベンチマークに合わせている。
具体的には、国債のキャリー(利回り)とロールダウン(順イールドにおいて残存期間が短くなることで利回りが低下することによる債券価格の上昇)を加えた期待リターンの合計が最大のポートフォリオを毎月構築。これにより、ベンチマークの趣旨に沿いながら期待リターンの高い資金運用が可能になるという。
同シリーズでのインデックス算出はFTSEが担当。同シリーズは、日本国債を含む「FTSE野村気候リスク調整CaRD世界国債インデックス」と日本国債を含まない「FTSE野村気候リスク調整CaRD世界国債インデックス(除く日本)」の2種類がある。
FTSE Climate Risk-Adjusted WGBIでは、気候変動の移行リスク・物理的リスク・レジリエンスの3つの観点から、各国の気候リスクを算出し、各国の相対的な気候変動リスクのスコアに応じてインデックスのウエイトを調整するティルティング手法を採用している。
【参照ページ】FTSE Nomura Climate CaRD WGBI Index Seriesの公表について
【参照ページ】FTSE Nomura Climate CaRD WGBI
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