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【国際】フォードとSKイノベーション、EVバッテリー開発・生産で合弁。ステランティスとフォックスコンも

 自動車世界大手米フォードと韓国化学SK大手イノベーションは5月20日、EVバッテリーモジュールの開発・生産合弁会社「BlueOvalSK」を設立することで合意したと発表した。2020年代中頃に生産を開始し、将来的には生産規模を拡大する考え。

 フォードの計画では、2030年までに240GWh以上のEVバッテリーの生産体制を整備するため、約10の大規模量産工場を建設する。そのうち140GWhが北米向けで、欧州、中国市場も睨む。4月には、EVバッテリーの大規模研究センター「Ford Ion Park」の建設を発表。全固体電池の実用化にも注力しており、全固体電池ベンチャーSolid Powerへも出資している。

【参考】【国際】フォード、欧州で乗用車販売をEV・PHVのみへ。出光は超小型EV開発。EV100加盟企業も101社に(2021年2月18日)

 一方、SKイノベーションは、複数の自動車メーカーにEVバッテリーを供給しており、高い技術力を誇る。特に高ニッケル系コバルト・マンガン酸リチウム(NCM)バッテリーの分野で世界トップクラス。SKイノベーションは現在、米ジョージア州にバッテリー生産工場を保有し、2社にOEM供給している。今後は、EUや中国にも工場展開し、2025年までに世界での生産規模を125GWh以上にする計画を定めている。

 また、自動車世界大手蘭ステランティスと、台湾の鴻海精密工業(フォックスコン)子会社の FIH Mobileは5月18日、コネクテッドカー分野の技術開発でオランダに折半合弁会社「モバイル・ドライブ」を設立すると発表した。フォックスコンが持つスマートフォンや家電のソフトウェア及びハードウェア開発技術を活用し、自動車向けのユーザーエクルペリエンス(UX)を追求する。開発した技術は、ステランティスとフォックスコンで共有し、製品の外販も視野に入れる。

 モバイル・ドライブは、人工知能アプリケーション、5G通信、最先端の無線サービス、eコマースの機会、スマートコックピットの統合等のソフトウェアイノベーションを伴うインフォテインメント、テレマティクス、クラウドサービスプラットフォームの開発に焦点を当てる

【参照ページ】FORD COMMITS TO MANUFACTURING BATTERIES, TO FORM NEW JOINT VENTURE WITH SK INNOVATION TO SCALE NA BATTERY DELIVERIES
【参照ページ】Stellantis, Foxconn to Develop Breakthrough Digital Cockpits and Personalized Connected Services with Mobile Drive Joint Venture

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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