バリュー・レポーティング財団(VRF)は12月4日、金属・鉱業、石炭、アセットマネジメント・カストディの3つのセクターでSASBスタンダードを改訂したと発表した。
今回の改訂では、金属・鉱業と石炭の2つのセクターに対し、尾鉱ダムマネジメントの項目が追加された。SASBスタンダード委員会は、ブラジルのブルマディーニョにある尾鉱ダムが崩壊した事故を受け、業界水準を引き上げる必要があると判断した。2019年12月から改訂作業を開始していた。尾鉱ダム関連は、以前のスタンダードでは、廃棄物マネジメントの一つとしてカバーされていたが、今回独立項目となった。
アセットマネジメント・カストディでは、流動性リスクや、融資・金融取引の相互関係(インターコネクティビティ)の2つについて、項目が削除された。不要とする声が上がっていた。こちらも2019年12月から改訂作業を開始していた。
【参照ページ】SASB Standards Board Issues Updates to Coal Operations, Metals & Mining and Asset Management Industry Standards