アパレル世界大手米VFコーポレーションは1月31日、同社主力アパレル製品100点以上で、原料調達から生産、配送を可視化したトレーサビリティ・マップを公表した。
同社は、2030年までにパーパス・ドリブンのサプライチェーンを構築し、同社独自基準を満たす生産者のみと協働するのが目標。素材の100%リサイクル、リジェネラティブで責任ある調達の実現を進める。今回のアクションもその一環。
同社は2017年、上流サプライチェーン上でのインパクトを追跡するため、「VFトレーサビリティ・プログラム」を導入。2021年12月時点で、同社ブランド「ティンバーランド 」「ジャンスポーツ」「ノースフェイス」等の100点以上を対象に、可視化を行った。
トレーサビリティ・マップでは、綿、ウール、皮革、ゴム、ポリエステル等、環境インパクトの大きい素材を対象に設定。加工生産工場だけでなく原料を栽培、抽出、調達を行う農場、牧場、施設等も特定した。
同社は、サプライチェーンを可視化し、サプライヤーを特定することで、同社が活用する原材料が環境や地域社会に与えるインパクトを把握。森林破壊や水、人権等のリスクの高い地域に対し、対策を講じる。
また同社は、把握したデータを基に、サステナビリティ調達ポリシーを策定済み。例えば2019年には、同社基準を満たさないブラジルでの皮革サプライヤーとの取引を停止している。加えて、バージン・ポリエステルと再生ポリエステルでも、強制労働や児童労働、賃金未払のない事業所で生産されたことを確認し、ポリエステルのトレーサビリティの強化を進めている。
【参照ページ】VF ANNOUNCES ACHIEVEMENT OF TRACEABILITY MAPPING GOAL
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