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【国際】気候変動による積雪減少で地域の水ストレス増大が懸念。米研究者ら論文発表

 アメリカ大気研究センター(NCAR)の研究者らは7月18日、気候変動により今世紀後半までに北半球の積雪地域で水資源の変動が大きくなる結果、水資源の利用可能性に関する予測が困難になるとする論文を発表した。

 今回の論文は、米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載されたもの。研究チームは今回、降水量がほぼ変わらない地域でも、気候変動により積雪が減少し、確実な流出ができなくなると、河川流量がより変動しやすくなり、水リスクが高まると予測。水資源量とタイミングは、定期的な降雨にますます依存するようになるとした。

 観測によると、積雪はが早く溶け始める傾向はすでに現れており、多くの地域で積雪の減少も確認されている。SSP3-7.0シナリオに基づく分析では、2100年頃には積雪の減少は顕著になり、米国ロッキー山脈の一部では、平均的な冬の終わりに積雪に含まれる水量が80%近くも激減する可能性があると結論づけた。

 今回のシミュレーションは、韓国・釜山にある基礎科学研究所のスーパーコンピューター「Aleph」で実施。CESM2ラージアンサンブルと呼ばれる最近作成されたシミュレーションのデータベースを用い、過去期間(1940-1969)と将来期間(2070-2099)を比較した。

 今回の分析は、北米を対象に実施されたが、ロッキー山脈、カナダ北極圏、北アメリカ東部、東欧を中心に、積雪に水資源を依存している地域では、社会と生態系の両方にとって、淡水資源の管理が大幅に複雑になると景勝を鳴らした。

【参照ページ】WATER RESOURCES TO BECOME LESS PREDICTABLE WITH CLIMATE CHANGE

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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