米バイオ創薬大手ギリアド・サイエンシズは8月17日、米アトラント州のモアハウス・スクール・オブ・メディスン、及びルイジアナ州のルイジアナ・ザビエル大学とともに、米国南部のアフリカ系コミュニティでのHIVケアの不公平への対処に向けた協働を開始すると発表した。健康不平等課題に着目した。
最新の研究では、経済格差がHIV感染率を上昇させ、黒人系アメリカ人のHIV観戦状況を悪化させることが明らかとなっている。米南部に位置する両大学は、同地域でのHIVケアへのアクセスを改善するための最前線におり、ギリアド・サイエンシズが活動を支援することを決めた。同社は3年間で450万米ドル(約6億円)を拠出。アトランタ、バトンルージュ、ニューオーリンズの3都市で活動を展開する。
具体的な活動では、まず、新型コロナウイルス・パンデミックが、アフリカ系コミュニティの医療提供体制に与える影響を理解し、HIVサービスの再編成を試みる。また、文化的背景を踏まえたHIVケアの研修やスティグマ軽減対策も進める。そのうえで、医療体制へのアクセス向上を狙う。
同社は、健康不平等問題でのアクションを進めており、今回もその一環。米国南部では、HIV/AIDSの不公平対策として、10年間で1億米ドル(約130億円)を拠出する「COMPASS Initiative」を展開している。
【参照ページ】Gilead Sciences Announces Collaboration With Morehouse School of Medicine and Xavier University of Louisiana College of Pharmacy to Address Inequities in HIV Care
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