欧州委員会は8月23日、合同研究センター(JRC)の欧州旱魃観測所が発表した報告書「欧州の旱魃-2022年8月」に基づき、現在の欧州の旱魃は、過去500年間で最悪の水準にあると表明した。
欧州の大部分を襲っている異常な高温・乾燥の天候により、欧州の農作物収量は大幅に減少となる見通し。昨年比で、とうもろこしで8.6%減少、ヒマワリで5.5%減、大豆で9.6%減。5年平均との比較では、とうもろこし、大豆、ヒマワリで各々16%、15%、12%減少する見通し。現在もEUの47%の地域が高温・乾燥の警告状態、17%が警戒状態にある。
深刻な降水量不足は、水力発電と他の発電所の冷却システムの双方のエネルギー部門、および河川輸送にも影響を及ぼしている。EU加盟国の中には取水制限を発動したところもある。例年よりも乾燥した気候は、2022年11月までの今後数ヶ月間続く見通し。
一方、ラトビアとリトアニアでは顕著な降雨量超過が発生。これにより、冬作物の収穫に悪影響を及ぼすおそれも出てきている。
【参照ページ】Daily News 23 / 08 / 2022
【参照ページ】Summer drought keeps its grip on Europe
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