
EU上院の役割を担うEU加盟国閣僚級のEU理事会は7月22日、肥料製品のデジタル表示に関する改正EU規則案を採択した。同改正EU規則案はすでに欧州議会でも可決されており、同改正EU規則が成立した。EU官報掲載の3日後に発効する。
今回の改正は、欧州グリーンディール戦略の一つとして、2020年10月に採択されたEU化学戦略に基づくもの。欧州委員会が2023年2月に原案を示し、EU理事会と欧州議会の間で2024年1月に政治的合意に達していた。
【参考】【EU】欧州委、有害物質、メタン、不動産で新戦略発表。エネルギー脱炭素化でも加盟国を評価(2020年10月26日)
同改正規則では、肥料製品のラベル表示に関し、デジタルラベル表示への移行を進めるもの。特に大量に販売される製品については、デジタルラベルの使用を求める。デジタル・ラベルの表示期間は上市から最低10年。一方、デジタルリテラシーの低い人々を保護するため、物理的ラベルの表示も残しつつ、販売時に視認性の高い場所にラベル表示を行うことを必須とした。
EUは、製品のデジタルラベル表示への移行を進めている。これにより、表示変更の柔軟性、消費者への透明性強化、省資源等の効果を狙う。今後も、洗剤、化粧品でもデジタルラベル表示ルールが導入されていく見込み。
【参照ページ】Chemicals: Council adopts legislation on fertilisers labelling
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