
アパレル世界大手仏ケリングは8月2日、同業他社に向け、包装資材のエコデザイン開発ガイド「ECODESIGN TOOL FOR PACKAGING ITEMS」を、フランス包装削減支援CITEO+と共同開発したと発表した。
同社は2018年、「原材料と製造工程に関するケリング基準」を発表。2025年までに事業全体で使い捨てプラスチック包装を廃止することにコミットしている。今回のアクションもその一環で、自社のナレッジを同業他社に無償で共有する。
同ガイドでは、アパレル業界のステークホルダーに対し、今後予定されているEU法に準拠するための推奨事項を提示。業界全体で使い捨てプラスチック包装への依存を低減させる。
同社グループでは、すでに複数ブランドで包装資材でのプラスチック削減を実施している。例えば、グッチは2019年、イタリアの倉庫からサプライヤーへのアクセサリー輸送を再利用可能な保護プラスチックボックスに転換。2024年初頭にはフランスでも同アクションを展開する等、他国にも拡大している。同ブランドはその他にも、サプライチェーン上の37社と協働し、トレー、カバー、段ボールチューブ等の産業用梱包材を回収し、原材料の輸送に再利用している。
またサンローランでは2023年、レザー商品の保護用に消費者向けに使用されているプラスチックをFSC認証のリヨセルに転換。2024年11月までに、デリケートな衣服の保護用に法人向けに使用されているポリプロピレン製カバーを、100%FSC認証のパプティック製カバーに転換する。さらにポメラートでは現在、100%FSC認証の紙製買物袋を消費者に提供している。
【参照ページ】Kering publishes its Ecodesign Tool for Packaging Items.
【画像】Kering
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