
金融情報世界大手米ブルームバーグは9月19日、機関投資家向けに、企業が抱える気候変動移行リスクの評価データの提供を開始した。既存の「気候変動ソリューション・スイート」の機能を追加した。
ブルームバーグが提供している「移行リスク評価企業ツール(TRACT)」は、7万社以上の企業の収益リスクと機会を予測している。同モデルでは、企業の事業、サプライチェーンのエクスポージャー、地域的な影響範囲を、異なる気候シナリオの下で製品需要の予測と組み合わせて分析。また、BNEFのNew Energy Outlook(NEO)シナリオは、世界20地域での政策、プロジェクトのパイプライン、技術コスト、消費者による採用傾向をボトムアップで評価している。同モデルは、2024年9月末までにはNGFSシナリオも組み込む予定。
今回提供するデータは大きく4つ。
- 企業の気候変動移行リスク関連目標の設定状況と進捗状況
- 企業の現在の行動に基づく目標の信頼性を測るための比較分析
- 企業の温室効果ガス排出量削減に基づき、将来の温室効果ガス排出量の削減見通し
- ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス(BNEF)の「New Energy Outlook(NEO)」シナリオに基づく企業の想定移行リスク状況
同データセットでは、現在、世界約24,000社の気候変動移行リスク関連目標の設定と進捗の状況を収録。そのうち8,000社が実効性のある目標を掲げているという。将来の温室効果ガス排出量の予測でもすでに67,000社のデータを収録している。
【参照ページ】Bloomberg Expands Climate Solutions to Enhance Corporate Transition Risk Assessments and Help Firms Align Portfolios with Their Net Zero Targets
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