
国際的なボランタリーカーボンクレジット発行団体米Verraは10月17日、同団体のカーボンクレジット発行基準「Verified Carbon Standard(VCS)」に関し、石炭火力発電の早期廃止を対象とした方法論(メソドロジー)で、2回目のパブリックコメント募集を開始した。締切は11月20日。
同メソドロジーは、石炭火力発電所の想定寿命より前倒しで廃止することで発行される回避型のカーボンクレジット。公正な移行(ジャストトランジション)の観点も重視されており、影響を受ける従業員や地域コミュニティへの支援も必須となる。また、カーボンリーケージを防ぐため、早期廃止した石炭火力発電の設備容量と同等の再生可能エネルギー発電を新設することも必須。
2023年12月4日から2024年1月16日まで予備的なパブリックコメント募集が行われており、フィードバックを踏まえて原案の内容を一部修正した。想定寿命を確定するための財務評価方法手法を調整し、適用対象となる発電所を拡大した。また、社会・環境セーフガードに関するVCSの最新基準を反映させ、ジャストトランジション要件を強化した。アディショナリティ(追加性)とベースラインシナリオ評価の手法についても。ICVCMの要求に従い、不確実性分析要件を盛り込んだ。
同メソドロジー草案は、ロックフェラー財団が主導する「Coal to Clean Credit」イニシアチブが作成した。
【参照ページ】Second Consultation: Methodology for Early Retirement of Coal-Fired Power Plants
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