
ブラザー工業は8月5日、アフリカを中心とした地方農村部でデジタルデバイド解消を目指すスタートアップDots forとの資本業務提携を締結したと発表した。ブラザーのプリンター・複合機の開発を通して蓄積されたノウハウと、Dots forの現地ネットワークを融合した取り組みを加速させることで、アフリカでの事業拡大を目指す。
同社はこれまで、アフリカを中長期的に重要な市場と位置付け、プリンター・複合機の事業拡大の検討を実施。2024年9月には、Dots for社が展開する村のデジタルプラットフォーム「d.CONNECT」において、同社製のインクジェット複合機を活用し、印刷・コピーサービス事業のテストマーケティングを開始した。
アフリカの地方農村では、村内に印刷・コピーできる場所がなく、数十キロ離れた近隣の街まで1日かけて移動しており、デジタル化が進んでいない。こうした背景から、農村住民がスマートフォンで利用できる同サービスをアフリカの地方農村部で展開し、住民の生活の質の向上を目指す。
また、両社は2025年8月、神奈川県横浜市で開催された第9回アフリカ開発会議(TICAD9)にて、同サービスの紹介とともに、村の印刷サービスで使用されるインクジェット複合機を含む実際の設置機器等を展示した。
【参照ページ】インクジェット複合機を活用した新たなビジネス展開をアフリカでの事業拡大を視野にDots for社と資本業務提携
【参照ページ】Started a pilot project with Brother Industries on ‘Village Printing and Copying Services’
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