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【イギリス】政府、不健康な食品のオンライン広告やテレビ広告を制限へ。栄養プロファイリング

 英保健・社会福祉省は9月12日、不健康な食品(Less healthy foods)に対する広告宣伝規制案を発表した。4週間パブリックコメントを募集する。最終的に2025年10月1日から適用される予定。

 今回の規制は、2022年に成立した健康・社会福祉法によって改正された2003年コミュニケーション法に基づく行政措置として制定される。高脂肪、高食塩、高糖質(HFSS)の食品が広告宣伝規制対象となる。

 先進国での過栄養の問題が大きくなる中、英国では子供の健康に焦点を当てた政策議論が進展している。英政府は2018年、2030年までに子供の肥満を半減させる政策目標を設定。2021年から2022年にかけ実施された全国小児測定プログラムの最新データによると、6年生の児童の23%以上が肥満で、そのうち5.8%が重度の肥満となっている。肥満は生活習慣病をもたらし、さらに新型コロナウイルス・パンデミックでも肥満が危険因子の一つとなったことも注目された。

 改正コミュニケーション法では、英政府に対し、新たな広告宣伝規制を2023年1月1日から施行することを義務化していたが、英政府は2022年12月、試行開始日を延期する法改正を発表。2025年10月1日から新ルールが施行されることとなっている。

 今回の規制対象となる食品(飲料含む)は、ソフトドリンク、野菜ジュース、牛乳、ベビーフード、スナック菓子、シリアル、チョコレート類、アイスクリーム類、ケーキ類、パン類、デザート類、ヨーグルト類、ピザ類、ポテト系軽食類、調理済み食品類。但し、グローバル従業員(フランチャイジー従業員含む)数が249人以下の中小企業メーカーが生産する製品には適用されない。

 規制される食品基準は、英保健省が2011年に制定した栄養プロファイリング・モデル「栄養プロファイリング・テクニカル・ガイダンス」に基づき、決定される。具体的には、飲料は4点以上、飲料以外の食品では1点以上の場合、「不健康な食品」に認定される。

 広告制限の内容は、3つ。

  • 5:30から21:00までの間、テレビ番組での広告宣言を禁止
  • 5:30から21:00までの間、英放送通信庁(Ofcom)の規制下にあるオンデマンド放送番組(ODPS)での広告宣伝を禁止
  • 24時間、オンライン有料広告を禁止(英国当局管轄外のオンデマンド放送番組はオンライン番組に該当)

【参考】【日本】国立健栄研、日本版栄養プロファイリング・モデル1.0版公表。食品栄養評価の新時代へ(2024年9月13日)

【参照ページ】Introducing further advertising restrictions on TV and online for products high in fat, salt or sugar: secondary legislation

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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