モバイルテクノロジーを活用してグローバルサプライチェーンにおける労働環境改善に取り組んでいるGlobal World Solutionsは9月23日、同社が提供するモバイルソリューション"Labor Link"の拡大に向け、The Walt Disney Company(以下、ウォルト・ディズニー)から資金提供を受けたと発表した。
Labor Linkは、仕事満足度や就業時間、労使関係など労働環境に関する従業員の生の声を携帯電話を活用して匿名で拾い上げ、工場運営者や大手企業らにリアルタイムで情報を提供する画期的なモバイルソリューションだ。同サービスを利用することで工場管理者や大手企業は自社およびサプライヤー工場で起こっている課題をいち早く把握し、対策を打つことができる。
Global World Solutionsは、今回の資金提供を受け今後同サービスを中国の70工場、10万人の労働者にまで拡大する予定だ。世界全体の携帯電話契約数約68億件のうち中国は約12億件を占め、浸透率は既に89%にも及んでおり、携帯電話を活用したソリューションが十分に機能する土壌が整っている。
今回の資金提供にあたり、ウォルト・ディズニーの副社長兼国際労働基準担当を務めるMichael J. Widman氏は「テクノロジーは工場での労働環境向上に大いに貢献すると信じている。Labor Linkは従業員のエンゲージメントを匿名で可能にし、その従業員らの声は職場改善の大きな手助けとなる」と語った。
また、Good World Solutionsの代表を務めるHeather Franzese氏は「今回の資金提供により、中国の工場労働者は日々の生活に関わる労働環境に関する直接的なフィードバック手段を得ることになる。この投資は、かつてない規模の従業員エンゲージメントの新たなモデルとなり、また従業員満足度に関する主要指標の改善進捗状況を図るための工場とのパートナーシップに向けた新たなモデルにもなる」と述べた。
Labor Linkのサービスは既に世界13カ国、12万5千人以上の労働者および農家に利用されており、5年後には100万人に到達すると予想されている。Labor Linkの詳細は、下記動画を見てもらえると分かりやすい。
【参考サイト】Labor Link
【企業サイト】Good World Solutions
【企業サイト】The Walt Disney Company
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