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【アメリカ】ティファニー、CSO(最高サステナビリティ責任者)を設置

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 ラグジュアリー業界でも、サステナビリティを重視する動きは着実に広まりつつある。宝飾品大手のティファニーは4月9日、同社のサステナビリティ戦略に沿って社会・環境への取り組みを加速させるために、新たに最高サステナビリティ責任者(以下、CSO)職を設けることを公表した。

 新たにCSOに指名されたのはティファニーでグローバルサステナビリティ・企業責任担当副社長を務めていたAnisa Kamadoli Costa氏だ。Costa氏は今後、CEOのFrederic Cumenal氏を直属のレポートラインに持ちつつ、現職のティファニー財団理事長の役職も継続する予定だという。

 今回の発表にあたり、CEOのCumenal氏は「ティファニーは世界で最も重要なラグジュアリー企業の一社であるだけではなく、持続可能なラグジュアリーにおけるリーダーでもある。CSRや社会貢献事業においてCosta氏の声はティファニーにとって重要なものであり、Costa氏を新たなポジションに指名したことはティファニーブランドにとってのCSRプログラムの戦略的亜重要性を示している。」と語った。

 過去12年間に渡り、Costa氏はティファニーの企業責任プログラムの開発において不可欠な役割を担ってきた。ティファニーは同氏のリーダーシップのもとで市民社会、宝石採掘会社、ラグジュアリー業界、地域社会など対話、協働しながら、ステークホルダー主体のアプローチでサステナビリティ推進に取り組んできた。同氏はティファニーの環境問題に対する取り組みの認知向上に貢献しただけではなく、自社のCSR成果の定量化や外部報告プロセスを開発し、CSRの質と透明性の双方を向上させてきた。ティファニーの最新のサステナビリティ報告書は今年の夏に自社ウェブサイトで公表される予定だ。

 かつてはラグジュアリー業界といえば贅沢の代名詞であり、サステナビリティとは無縁のイメージが強かったが、昨今では宝飾品のサプライチェーンにおける環境、社会面のサステナビリティ向上の取り組みなど、積極的にサステナビリティをブランドに統合する動きが出てきている。「サステナブル・ラグジュアリー」を合言葉に「ラグジュアリー」が内包する意味を再定義しようとする彼らの取り組みがどこまで消費者の心を掴めるか、今後の取り組みに更なる期待がかかる。

【参照リリース】Tiffany Names Anisa Kamadoli Costa Chief Sustainability Officer
【企業サイト】Tiffany

(※写真提供:Ken Wolter / Shutterstock.com

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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