パリで開催されたCOP21の会合にて、アフリカのリーダーたちによるアフリカ再生可能エネルギーイニシアチブ(Africa Renewable Energy Initiative、以下AREI)が発足した。フリカおよびその他の発展途上国における再生可能エネルギーの加速的な発展を目指す。国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は12月8日にその共同宣言を発表、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、米国、英国、EU、スウェーデン、オランダがAERIのパートナーとして共同宣言に名を連ねた。
共同宣言によると、AREIはアフリカ連合、アフリカ各国の首脳、気候変動に関わる政府組織の支援の下、2020年までに少なくとも10GWの再生可能エネルギー発電容量を新規に達成し、アフリカの潜在的な再生可能電源の認識を高めることを目指す。
IRENA(国際再生可能エネルギー機関)が発行したロードマップ Africa Remap 2030では、2030年までに300GWの発電が予想されている。パートナー各国は今回発足したAREIを既存のイニシアチブと共に支援するとしており、既存の例としてSE4ALL、パワー・アフリカ・イニシアチブ、米国アフリカクリーンエネルギー金融イニシアチブ、アフリカEUエネルギーパートナーシップ、イギリスのエナジー・アフリカ・キャンペーン、アフリカ開発銀行の最重要プログラム群など、世界各国の国際的な取り組みを挙げた。
また、緑の気候基金(GCF)を含む金融機関からも資金を集めるとし、気候変動に対応する技術への民間投資、法的規制や政策形成を促進していくとした。
先進国は共同で目標達成に向けたコミットメントを表明し、効果的な緩和策を透明性のあるプロセスで実践するという方針のもと、2015年~2020年に累積で少なくとも100億米ドル、2020年までに幅広い資金源から全体で1,000億米ドルの調達を目指す。この共同声明の署名国はパリ会議以降も参加が呼びかけられ、今後もさらに表明国が増えることも考えられる。
【参照リリース】Africa Renewable Energy Initiative Joint Statement
【関連サイト】Africa Renewable Energy Initiative Increasing Renewable Energy Capacity
【関連サイト】IRENA(国際再生可能エネルギー機関)Africa Remap 2030
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