再保険世界大手スイス再保険の米証券子会社スイス再保険・キャピタル・マーケッツは1月13日、地震による不動産ローン焦げ付きをカバーするために設計された世界初のキャットボンド(大災害債券)のディールが成功したと発表した。発行額は2.25億米ドル(約250億円)。年限は3年。
今回のキャットボンドは、米国のカリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州、サウスカロライナ州を対象とし、地震災害で不動産ローンが焦げ付いた際に保険を支払うためのキャットボンド。名称は「Series 2020-1 Principal At-Risk Variable Rate Notes」。Bayview's MSR Opportunity Fundが実質発行者で、実際の発行者はバミューダ籍SPCのSierra Ltd.。同債券のストラクチャーエージェントと共同主幹事は、スイス再保険・キャピタル・マーケッツが務めた。
同債券は、米国のRule 144Aに則った形で発行。米地質調査所が提供するデータをキャットボンドの条件発動のパラメーターに用いた。