
米陸軍工兵司令部は8月18日、台湾化学大手の台湾プラスチック(台塑石化)がルイジアナ州で計画していた世界最大級の石油化学プラント建設プロジェクト「サンシャイン・プロジェクト」に対し、完全な「環境影響評価書」を提出することを要求すると発表した。環境懸念で批判していた環境NGO側は勝利宣言を出した。
【参考】【アメリカ】政府、台湾プラスチックの世界最大級石油化学プラント建設の許可を一時停止。計画に暗雲(2020年11月30日)
同案件は、ルイジアナ州知事が積極的に支援していたプロジェクト。2020年1月に反対派のRISE St. James、Louisiana Bucket Brigade、Healthy Gulfの3団体が提訴。今回の判断により、公衆衛生、環境、気候変動、文化への影響を包括的に分析することが課される。環境NGOの間は、台湾プラスチックは、プロジェクトを白紙撤回するのではとの期待が広がっている。
同プラントは、米国でのプラスチック需要が増加することを見越し計画されたもの。総工費は100億米ドル(約1兆円)。建設場所は、同州のミシシッピ川流域セントジェームズ地区の「キャンサー・アリー」。敷地面積は971haで、規模は世界最大級。プロジェクトのフェーズ1では、年間でポリプロピレン60万t、線状低密度ポリエチレン40万t、エタンクラッカー120万t、エチレングリコール80万t、プロパン脱水素60万tを生産。フェーズ2では、エタンクラッカー120万t、高密度ポリエチレン40万t、線状低密度ポリエチレン40万t、エチレングリコール80万tの生産能力規模拡充を計画していた。
同NGOは、計画されているプロジェクトでは、二酸化炭素を年間1,360万t排出し、石炭火力発電所3.5基分に相当すると批判。さらに使い捨てプラスチックの生産で、年間800tの有害大気汚染物質が発生すると反対運動を展開していた。国連人権高等弁務官事務所も3月、同プロジェクトを「環境レイシズム」と呼び、米連邦政府にプロジェクトを却下するよう要請していた。
【参照ページ】Army Corps Orders Full Environmental Review of Formosa Plastics’ Controversial Louisiana Plant
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