製薬会社大手のNovartisは、マラリア撲滅を目指すMalaria No Moreが展開するPower of Oneキャンペーンの一環として、200万人分の小児用マラリア治療薬をザンビアに届けると発表した。マラリアは、世界保健機関が公衆衛生において最重点事項と位置付け、ザンビアでも乳児死亡原因の40%を占める。ザンビアはキャンペーンの最初の受益国となり、一連のキャンペーンにより病気による国家の負担の軽減が期待される。
2013年に始動した国際的なファンドレイジングキャンペーンのPower of Oneは、モバイルやEコマースなどのITを駆使して広く寄付を募っている。ザンビアの子供たちのため、一般のドナーから集められたファンドで100万人分の治療薬を捻出し、同じ100万人分の治療薬をNovartisが提供した。
NovartisのCEO、Joseph Jimenezは「キャンペーンへの参加はわが社の長年にわたるマラリアとの戦いを示すもので、今後わが社はこの病気のコントロールと最終的には撲滅に向けて貢献し続ける」と話している。
Novartisは今後もキャンペーンへの参加を継続し、2015年まで毎年、最大100万人分の治療薬を提供するとしている。同社はこれまでも10年以上にわたり、マラリア治療へのアクセス向上やコミュニティのヘルスケア向上や新薬開発に力を入れてきた。2009年から、マラリアが蔓延する国々で600万人分を超える治療薬を、非営利で提供してきた。うち200万人分は小児用に特化して開発されたものだった。
【企業サイト】Novartis
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