アメリカの灌漑肥料注入機器メーカーTurf Feeding Systemsは、環太平洋のアジア地域を対象とした、農作物を増やし、森林破壊を減らす「サステナブルアジアプログラム」を発表した。
Turf Feeding Systemsは灌漑肥料機器の世界的なリーディングカンパニー。同社は、水滴灌漑などより水資源を効率的に活用できる農法を推進し、その灌漑に肥料を注入して農作物生産量を上げる機器(灌漑肥料注入機器、施肥機器とも言う)を製造、販売している。
灌漑肥料注入機器を用いることで、肥料を効率的に植物に供給することができ、肥料資源を削減し、さらに他の植物への悪影響を抑えることができる。今回のプログラムは、現地のインドネシア企業やアメリカ企業と協同し、灌漑肥料機器を含めた新農法を確立し、森林破壊を減らしながらパーム油の生産量を上げる取り組みだ。
特徴は、鶏の残骸を利用した環境に優しい化学肥料の工場を建てること。インドネシアは養鶏所が多く、鶏肉の残骸が多く排出されている。肥料工場は、養鶏所の近くに建設され、質の良い肥料を提供するとともに、農村地区に新しい雇用も創りだす。鶏からできる肥料は、油成分に富み、より油に富んだヤシの木を生産できる。
「サステナブルアジアプログラム」は様々な面でサステナブルだ。現地の廃棄物を活用した肥料を使い、森林破壊を減らし、水資源消費量も削減しつつ、パーム油の生産量は上げられる。さらに雇用も増える。この持続可能な農業ビジネスをモデルに、日本を含め、様々な地域で同様のプログラムが広がっていって欲しい。
【企業サイト】Turf Feeding Systems
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