Skip navigation
サステナビリティ・
ESG金融のニュース
時価総額上位100社の96%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【EU】ヨーロッパ人の80%が国に対して廃棄物の削減を求めていることが明らかに

shutterstock_176484038

先日EUが実施した意識調査によると、ほとんどのヨーロッパ人は自国が必要以上の廃棄物を排出していると考えていることが分かった。

TNS Political & Social networkが昨年12月にEU加盟28ヶ国で実施した意識調査「Attitudes of Europeans towards Waste Management and Resource Efficiency(廃棄物管理と資源効率化に対するヨーロッパ人の意識)」において、回答者の96%が欧州は資源をより効果的に利用することが大切だと答えており、68%は非常に重要だと回答した。この問題を重要でないと回答した人は3%しかいなかった。

調査によれば、EU全体で見ると回答者の約9割は紙・厚紙・飲み物の容器(90%)、プラスティック(90%)、ガラス(88%)を分別しており、約4分の3は、少なくとも時々は家庭から出る有害廃棄物(79%)、金属缶類(78%)、電子廃棄物(76%)、台所廃棄物(74%)を分別していることが分かった。しかし状況は加盟国によっても大きな差があり、99%の人が紙を分別していると回答したオーストリアから、有害廃棄物を分別していると回答した人が28%しかいなかったルーマニアまで幅広い。

今回の調査結果を受けて、欧州委員会の環境委員を務めるJanez Potočnik氏は「欧州の人々は廃棄物を減らすことを望んでおり、求められていることを実践しようと努力している。これは、循環型経済への移行はより理に適ったステップであることを示している。リサイクルへの欲求がある以上、今こそ我々はそれを手助けするための仕組みを用意する必要がある」と語る。

また、リサイクルをより促進するための方法について問われたとき、回答者の71%は、廃棄物は効果的にリサイクルされているということが分かれば、よりしっかり廃棄物を分別するようになるだろうと答えた。ほかには地元に優れたリサイクル施設・培養施設があること(59%)、財政的な支援(59%)、より便利な家庭用分別収集システム(51%)などが挙がっている。

そして、77%の人々は、新しいものに買い換える前に壊れたものを修理するように努力すると回答し、83%の人々は、必要なものだけを買うことで食べ物の廃棄物やその他の廃棄物を減らすと回答した。

プラスティックの廃棄物については、回答者の96%がプラスティックの廃棄を制限し、リサイクルを増やすための産業界によるイニシアチブの必要性を認識しており、94%はどのプラスティックが再利用できるかということについて、もっと情報が提供されるべきだと考えていることが分かった。そして、93%の人は再利用できないプラスティックの生産はやめて、代わりに再利用可能な素材を利用することに同意した。

調査は2013年12月3日?7日にかけてTNS Political & Social networkによりEU加盟国28か国で実施され、およそ26,595名の回答者が電話インタビューを通じて回答した。

今回の調査結果から浮かび上がるのは、ヨーロッパ人の廃棄物削減やリサイクルに対する意識の高さだ。また、更に廃棄物の削減を促す方法として、分別といった日々の努力が実際に効果的に廃棄物削減につながっているという保証、財政支援、より便利な家庭用分別システムなどが挙がっている点も興味深い。

調査結果は下記からダウンロード可能なので、興味がある方はぜひ見て頂きたい。

【報告書ダウンロード】Attitudes of Europeans towards Waste Management and Resource
【参考サイト】EU

この記事のタグ

Sustainable Japanの特長

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

  • 時価総額上位100社の96%が登録済
  • 業界第一人者が編集長
  • 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
  • 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする

※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

"【ランキング】2019年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」"を、お気に入りから削除しました。