食品用紙容器大手のテトラパックが世界12か国、約6000人を対象に実施した調査"2015 Environment Research"によると、世界の消費者の4分の3以上は飲料を購入する際、容器が環境に配慮されたものかどうかを選択基準にすると答え、3分の2はたとえ値段が高かったとしても、環境に配慮した商品を購入しており、また環境への懸念があるブランドは避けることが明らかとなった。
また、このように環境への配性を飲料購入の判断基準にする傾向は、日本や米国、イギリスなどの先進国よりも中国、トルコ、ブラジル、インドなどの新興国において特に顕著にみられることも分かった。実際に、飲料製品が環境に配慮されたものかどうかに関する情報を求める消費者は日本などの先進国では25%にも満たない一方で、中国やインド、トルコでは、60%以上が常に気にしているという結果となった。
なお、食品メーカーに対するリサーチでは、大多数の企業が環境への配慮を事業戦略の一部に据えており、半数以上が環境に配慮した原料、なかでも再生可能な原料を容器に使用することで商品の差別化を試みていることが分かった。
テトラパックの環境部門で副部長を務めるMario Abreu氏は「消費者は、企業に対してさらなる環境への配慮を期待しており、商品の購入前に環境に関わる情報を確認する人はますます増えるだろう。乳製品・飲料業界のパートナー企業として、テトラパックは責任ある原料調達から製造および充填工程におけるエネルギー効率の向上、再生可能な容器やリサイクルしやすい容器の使用、さらには顧客企業が環境負荷を削減するための専門的なアドバイスの提供に至るまで、商品のライフサイクル全体を通じて顧客企業が消費者の期待に応えるためのサポートを提供することを約束する」と語った。
消費者意識の高まりと企業努力の相乗効果により、今後さらに環境に配慮した商品、サービスが増えていくことが期待される。
【レポートダウンロード】2015 Environment Research
【参照リリース】Environment an Increasingly Important Factor in Consumers’ Purchasing Decisions
【企業サイト】Tetra Pak
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