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【日本】YKK本社ビル、米国学会から環境性能で優秀賞受賞。日本国内の建築物件として初

 YKKとYKK APの本社ビルであるYKK80ビルを管理運営するYKK不動産は2月8日、同ビルが米国暖房冷凍空調学会(ASHRAE)から新築商用ビル部門「テクノロジー賞」を受賞したことを明らかにした。同賞の受賞は日本国内の建築物件として初。YKK80ビルは、東京・秋葉原駅の近くにあり、2015年6月に竣工。YKKとYKK APが2015年8月に本社を同ビルに移転した。

 米国暖房冷凍空調学会は、南北アメリカを中心に欧州、アジアに支部を持つ空気調和・冷暖房に関する世界最大の国際学会。居住性、室内空調とエネルギー効率の分野で優れた性能を持つ環境配慮型の建築物を表彰する「ASHRAEテクノロジー賞」を毎年実施している。アワードでの性能評価では、1年間の実測データが使用され、2015年からはASHRAE日本支部を通じて、日本国内の建築物件からの応募も受け付けている。「ASHRAEテクノロジー賞」は、米国内および世界を「Region Ⅰ」から「Region XIII」とその他の計14地区に分け地区予選が実施される。日本は「Region XIII(アジア)」に属し、YKK80ビルは「Region XIII」地区代表として、世界レベル表彰にエントリーしていた。

 YKK80ビルは、一般的なオフィスに比べエネルギー消費量を60%削減するため、「明るさ人感センサー制御LED照明+タスク&アンビエント照明方式」「中央熱源方式」「外気冷房+外装シャフトのミスト設備」「高性能コンセント設備」などの先進的な環境技術を導入。さらに「放射パネル+デシカント空調+微気流」など快適な執務空間のための技術も導入している。

 環境性能およびエネルギー効率に関する国際的な建築評価では、米国グリーンビルディング協会(USGBC)が開発・運用する任意の第三者評価・認証システムのLEED(Leadership in Energy & Environmental Design)が、社団法人グリーンビルディングジャパンを通じて2013年から日本国内での普及を目指している。LEED認証取得は世界的に拡大しており、日本国内では2016年現在で85件がLEED認証を取得済みだ。今回の受賞に先立ち、YKK80ビルも2016年に「LEED-CS(Core and Shell:新築テナントビル部門)」において、オフィスビルでは日本初となる最高位「プラチナ認証」を取得。同8月には日本のBELS評価においても最高ランクの5つ星を取得していた。

【参照ページ】2017年2月8日 YKK80ビル ASHRAE Technology Awardsで日本初の世界レベル最優秀賞を受賞
【機関サイト】ASHRAE

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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