米企業倫理推進シンクタンクのエシスフィア・インスティテュートは2月12日、2018年度版「世界で最も倫理的な企業(World’s Most Ethical Companies)」を発表した。今年度の選出企業は23ヶ国135社。日本企業では唯一、花王が入った。
エシスフィア・インスティテュートは、2007年より毎年「世界で最も倫理的な企業」リストを発表している。企業の選出では、同社の独自評価手法であるEthics Quotient®(倫理指数)フレームワークが用いられている。この指数では、企業倫理・コンプライアンス・プログラム(35%)、コーポレートシチズンシップと責任(20%)、倫理文化(20%)、ガバナンス(15%)、リーダーシップ・イノベーション・評判(10%)で構成。従業員、投資家、顧客、その他あらゆるステークホルダーへの影響を包括的に理解しているかどうかが評価される。
エシスフィア・インスティテュートは、S&P500インデックスと、「世界で最も倫理的な企業」に選出された上場企業の過去5年のパフォーマンスを比較。選出企業の株価はS&P500より高く、倫理的であることの効果(エシック・プレミアム)が10.72%、過去3年間では4.88%もあるとした。
選出企業の国別数は、米国が106社と圧倒的に多数。英国、フランス3社、カナダ、スウェーデン、アイルランド、インドが2社。米国選出企業は、3M、アフラック、デル、イーライリリー、インテル、ケロッグ、リーバイ・ストラウス、リンクトイン、マンパワーグループ、マリオット・インターナショナル、マスターカード、マイクロソフト、ペプシコ、プルデンシャル生命保険、スターバックス、UPS、ビザ、ゼロックスなど。英国ではマークス&スペンサー、フランスではロレアル、シュナイダーエレクトリック、スウェーデンのH&Mなどが選出された。アジア地域では、日本の花王、台湾の信義房屋、シンガポールのシングテル、香港のウィリアム・E・コナー・アンド・アソシエイツの3社。また、インドの2社は、タタ・スチールとウィプロ。
【参照ページ】Ethisphere Institute Announces 135 Companies Honored as World’s Most Ethical Companies
【選出企業】World’s Most Ethical Companies
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