米環境保護庁(EPA)は6月30日、有害廃棄物マニフェストの電子管理制度「e-Manifest」を開始した。廃棄物の文脈で「マニフェスト」とは、廃棄物処理を委託する際に委託者が発行する伝票のこと。今回の制度導入により、有害廃棄物排出事業者は、オンライン上でマニフェストの報告提出が可能となった。
E-Manifest制度は、2012年に成立したe-Manifest法によって定められていたが、コスト負担についての議論が長引き、今回ようやく開始に漕ぎ着けた。有害廃棄物排出事業者は、マニフェストを従来からの紙媒体に加えオンライン上で提出することができる。提出にかかるコストは、事業者が負担するが、紙媒体とオンラインでは異なる。
EPAは、紙媒体に比べオンライン提出のほうが、運送費や時間を削減でき、コストは下がるとしている。また、それ以外にも、記録が全て電子化させることで、マニフェストと実態の不一致の発見、問題が起きた場合の迅速な通知、国や州による法令遵守監督の効率化等のメリットがあるとしている。
今後は、資源保護回復法に基づいた報告等、他の報告プロセスとの統合も検討する予定。
【参照ページ】EPA Launches National Electronic Hazardous Waste Tracking System
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