サステナビリティ・サプライチェーン評価世界大手仏EcoVadisは9月26日、同社が評価を実施した世界33,000社の全体傾向をまとめた2回目の年次報告書「Global CSR Risk and Performance Index 2018」を発表した。評価対象期間は2015年と2017年の企業データ。国際標準産業分類(ISIC)を基に、軽工業、重工業、先進工業、食品、建設、卸売・サービス・専門、輸送、ICT、金融・法務・コンサルティング・広告、一次資源の10業種に分類し、各業種の傾向もまとめた。
【参考】【国際】サプライチェーンCSR評価EcoVadis、初の年間報告書発表。業種、地域毎の傾向値公表(2017年9月27日)
EcoVadisのサステナビリティ評価は「環境」「労働慣行や人権」「公正な企業倫理」「持続的な調達」の4テーマ21項目あり、各企業は0から100まででスコアリングされる。また各企業は、従業員1,000名以上の大企業とそれ未満の中小企業の2つに分類される。
(出所)EcoVadis Global CSR Risk and Performance Index 2018
全体傾向としては、2016年パフォーマンスでは、最頻値が40-49。優良企業だと80以上取得しているところもある。2015年との比較では、40-49以上の割合が増加し、39以下の割合が減少。サステナビリティ・スコアが改善されてきている様子がわかる。
(出所)EcoVadis Global CSR Risk and Performance Index 2018
同報告書では、世界の地域別の傾向も発表されており、世界をリードしているのは欧州。その後と中南米と北米が追う。アフリカ・中東・アジア(AMEA)は2016年から下落。最も低いのは中華圏で2017年は昨年より下がった。
同報告書は、最近の大きな動向として、米国のパリ協定離脱、海洋プラスチック、現代奴隷、EUの一般データ保護規則(GDPR)を挙げた。また、業種別の詳細分析も報告書には記載されている。
【参照ページ】GLOBAL SUSTAINABILITY PERFORMANCE IN BUSINESS ETHICS PICKING UP, ACCORDING TO ECOVADIS’ SECOND ANNUAL CSR RISK AND PERFORMANCE INDEX
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