【国際】「気候変動によりビール価格が世界中で高騰の見通し」。英大学教授ら論文 2018/10/23 最新ニュース

 イースト・アングリア大学のDabo Guan環境経済学教授らは10月15日、今後気候変動が進むに伴いビール価格が高騰するとの論文を、自然科学学術誌「Nature Plants」で発表した。気候変動により大麦の収穫量が大幅に落ちることが原因。アイルランドでは現状より3倍にもなるという。

 Dabo Guan教授らは今回、気候変動モデルと経済モデルを用いて、今後の異常気象が大麦収穫量に与えるインパクトを分析。旱魃や熱波により今後、ビールの主要原料である大麦の収穫量が3%から17%減少する。それに伴いビール生産量も減少。同時にビール価格が急騰するという結果が得られた。

 価格向上幅は、現状のまま気温上昇が続き2100年頃に約4℃上昇する「RCP8.5(高位参照シナリオ)」では、500ml当たりアイルランドで約5米ドル、イタリアで4.5米ドル、日本でも約3.5米ドル。気温上昇が2℃前後に留まる「RCP2.6(低位安定化シナリオ)」でも、500ml当たりアイルランドで約1米ドル、日本でも0.5米ドル上昇する。

 今回の論文は大麦だけを研究対象としているが、ビールの他の主要原料である水やホップも、気候変動の影響により生産量低下の懸念が指摘されている。

【参照ページ】Climate change is about to make your beer more expensive
【論文】Decreases in global beer supply due to extreme drought and heat
【参照ページ】This Is What ‘Future Beer’ Looks Like If Climate Change Goes Unchecked

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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