ポーランド風力エネルギー協会(PWEA)は12月27日、同国政府に対し、陸上風力発電の2019年の政府オークション買取量を大幅に引き上げるよう求める声明を出した。同国エネルギー省は2019年の買取量を67.5TWhと決定したが、PWEAの計算ではこれは設備容量換算で1.5GWに相当する。同協会によると、同国ではすでに3GWの洋上風力発電建設プロジェクトが進行しており、1.5GWしかオークション買取されなければ、風力発電投資にとって大きな足枷となると分析した。
同国ではすでに20億から30億ポーランド・ズウォティ(約580億円から約870億円)が陸上風力発電プロジェクトに投資されている。政府は、再生可能エネルギー電源法に基づく風力発電の建設許可を2021年まで延長する措置を取っているが、オークション買取量の制約から2019年5月19日には上限に達する見込み。
一方、PWEAは、エネルギー省が発表した2019年の陸上風力発電のオークション上限価格については適切との考えを表明した。エネルギー省の提示は、1MWh当たり285ポーランド・ズウォティ。2018年のオークション上限価格は350ポーランド・ズウォティであったため約30%引き下げられるが、PWEAは洋上風力発電コストは大きく下がっており、適切と判断した。但し、洋上風力発電を推進する政府の姿勢を明確にすることで、将来的には政府支援なしでも競争力のある電源にできると述べ、足枷の撤廃を求めた。
【参照ページ】Polish Wind Energy Association (PWEA) recommends the purchase in 2019 of onshore wind volume higher than presented in the draft Minister for Energy Regulation.
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